産地特徴
細く丸く削られた竹ひごをしなやかに曲げ、竹の輪に組み込んでゆく技法から、色々な形が生み出されます。出来上がりには丸ひごの持つ温かさ、柔らかさが感じられます。
産地技法
ニガタケ、モウソウチクという竹を主に用います。ひご作り、輪作り、編み、組み立ての四つの工程に大きく分けられ、ほぼ全工程を1人で行います。竹を割って材料を作り、熱を加えて竹を曲げ、竹を細くし、ひご通しに通してひごを作ります。輪に穴を開け、それにひごを組み立て仕上げます。
産地歴史
江戸時代初期に、主として武士の内職として始まりました。 19世紀中頃、竹細工の技を持っていた岡崎藩士が、清水猪兵衛に細工の技法を伝えたところから、この技を駆使して菓子器や虫籠を作り、東海道を上り下りする旅人に工芸品として売るようになりました。