産地特徴
天然宝石の特徴を活かした作品が多く、同一作品は他にありません。
産地技法
工程は原石の形作りと研磨の2つに大きく分けることができます。鉄ゴマを回しながら「透かし彫り」「浮出し彫り」「深肉彫り」「線彫り」「平押し彫り」の5つの技法を使い分けて彫刻していきます。
産地歴史
約千年前、美しい眺めで知られた「御嶽昇仙峡」の奥地から水晶原石が発見されたことが始まりです。
発見当時は原石のまま置物等として珍重されていましたが、江戸時代中期には、神社の神官たちが、京都の「玉造」に原石を持参し、加工させるようになっていました。江戸時代後期になると、玉造り職人を迎えて、鉄板の上に金剛砂(こんごうしゃ)と呼ばれるダイヤモンドのように硬い石の粉末を蒔いて宝石を磨く方法を導入したことで、甲州水晶貴石細工が始まりました。
甲州水晶貴石細工