産地特徴
良質の女竹を骨部分に、真竹を弓部分に使用し、京うちわの差柄、丸亀うちわの平柄に対して、丸柄であること、丈夫で半円の格子模様が美しいうちわです。
産地技法
うちわの骨部分は、一本の丸い女竹をそのまま細かく割いてあわせの構造をもつ骨を作ります。次にできた骨にていねいに和紙や絹織物、綿織物を貼り、へり付けを行ったあと、柄尻を塗って仕上げます。
産地歴史
関東でうちわ作りが始ったのは江戸時代です。当時房州はうちわの材料となる竹の産地でした。房州でのうちわ作りは明治10年ごろからといわれており,明治17年(1884年)には安房郡の一大物産として生産されていたとのことです。 京うちわ,丸亀うちわとともに日本三大うちわのひとつとして,南房州で受け継がれています。